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ファスティング本来の目的とは?

「ファスティング」という言葉。
どんな方でも一度くらいは耳にされたことがあるのではないでしょうか?

そもそもファスティングって何のためにやるものなんでしょうか?

きっと間違った理解や断片的な情報しか知らない人も多いはず...。

「ファスティング」はシンプルだけど実はすごく奥が深い世界なんです!

ファスティングがなぜ必要になってきたのか?
ファスティングすると体はどうなるのか?
ダイエットとしてファスティングは有効的なのか?

ファスティングのメリットなども踏まえながら、ファスティング本来の目的をお伝えします(^^♪

目次

「断食」と「ファスティング」の違い

まずはじめに「ファスティング」と「断食」の言葉の違いに関して触れていきます。
「ファスティング」とは英語で綴りは「fasting」となります。
「fast」を直訳すると、断食、絶食などの意味合いになるので、言葉そのものが持つ本質的な意味合いは同じといえます。

それにも関わらず日本には同様の言葉がなぜ2種類も存在しているのでしょうか?

簡単に説明すると
「宗教的観点から捉えると断食」
「健康的観点から捉えるとファスティング」
というように、目的を区別しています。
修行や宗教的に精進するのか、体調管理や健康促進が目的なのかで違ってくるということです。

断食自体は大昔から様々な宗教において様々な方式で行われてきています。
ファスティングと断食では目的に違いがあるため、実際のルールや、やり方にも違いがあります。

ファスティングが広まってきたきっかけ

まだまだ日本では認知が低いファスティングですが、もしかしたら修行など宗教的観点のイメージをお持ちの方も多いかと思います。

実際現在においてのファスティングは、
予防医療・健康維持や促進・体質改善・デトックスなどを目的に行われています。
そしてそのファスティングの持つ劇的な効果が世界中で色んな人の目に留まり、少しずつ普及してきています。

断食療法で病状が治った!?

日本でも色んな病状を断食療法で改善されてきた方々がおられます。

その中でも1つ大きなきっかけとなったのが、1968年に起きた「カネミ油症事件」です。
食用油に間違ってダイオキシンが混入し、当時は大きな社会問題としても取り上げられています。
西日本一帯で1.4万人にも及ぶ被害者がおられ、現在でもその被害に苦しむ方もおられます。

当時、患者さんの中で、断食療法に取り組んだ方が著しく改善されたことが、現代のファスティングの普及に大きく繋がっているとされています。

これはまさしく「断食で治せない病は医者にも治せない」という諺を裏付けている出来事だったのではないかと思います。

食べすぎな現代人

あともう1つ、ファスティングが必要とされるようになった大きな要因の1つとして、第二次世界大戦を経て食に関する価値観や考えが大きく変化してきたことです。
豊かな時代になり昔のように飢餓や飢えで苦しむことはなくなりましたが、その背景で昔には存在しなかった病気が増え続けています。
生活習慣病なんてまさしくその1つですね。

要は「時代の変化に伴い、食べるものの質と量が大きく変化した」ということです。
元来、日本人は粗食でありながら少食でした。
反対に現代では過食する人が増えています。
もちろん昔では太刀打ちできなかった病に、医療の発達で対応出来るようになったのかもしれません。
ただし、今日本の病院で受けている治療は対症療法であり、根本の治療や改善ではないことも事実です。

やはり人は食べたものでできていますから、現代病のほとんどの原因は食にあるといえます。
そういった色んな経緯からファスティングが徐々に世の中に広まりつつあるというわけなのです。

ファスティング本来の目的は"ダイエット"ではない

世の中では「ファスティングダイエット」なる言葉が独り歩きしているように感じてしまいます。
もちろんそれを全否定するわけではありませんが、ダイエットはあくまで得られる効果の1つに過ぎません。

ファスティングの本当の目的は「胃腸を休ませること」にあります。

胃腸を休ませるとは?

人生で一度もファスティングしたことがない人の場合、その人の胃腸は年齢×365日働きづめです。
人間ですら毎日睡眠を取りますよね。そして一般的には年に何度かの長期休暇も取る方が多いかと思います。
日々の疲れを癒したり、リフレッシュしたり...。

そしてまた新たな気持ちで仕事や人生において、良い成果を上げるために頑張ろうと考えます。
この場合の「休み」というのは、さらに良い成果をあげるため、疲労を癒しより良い働きを発揮するためです。
シンプルに、胃腸にもその期間が必要だということです。

胃腸の不調が健康被害へ!

胃腸は体の臓器の中でも最も免疫力が高い場所であり、それはすなわち体全体の免疫を担っていると言っても過言ではありません。
「腸は第二の脳」という言葉の通り、家族や恋人と同じように大切に大切に扱わなければいけない臓器なのです。
もし毎日3食食べている人がいるとすれば、それは胃腸を酷使しているのと同じです。
(もちろん食べ物の質や量の問題もあるので一概には言えませんが。)

つまり
「胃腸の不調=健康被害」
「胃腸の好調=元気な体」
と考えてもらって良いでしょう。

ダイエットはおまけ程度···

ファスティング中、固形物の摂取を抑えることで胃腸はしっかりと休めます。
固形物が入ってこないということは、胃腸は消化活動をしなくて良いわけです。
すなわちそれは”酵素"を温存することに繋がり、
代謝酵素が活発になり体内で必要な回復作業などに大きく貢献してくれるのです。

そして体で起こっている様々な炎症を抑制し、病気の根源となるものを改善してくれるのです。
ですから、ファスティングの目的を「ダイエット」においてしまうと様々なズレが生じるというわけです。

ただし、結果的に一定期間固形物を摂取しないので、ダイエットに結果的に繋がるというわけです。

コスパ最強!ファスティングの4大メリット

4大メリットとしては、免疫力向上・体質改善・デトックス・ダイエットが一度に行えるというところでしょう。
ファスティングの主流な日程としては、全く固形物を摂らない日数は3日です。

免疫力向上とデトックス効果

普段通り外部からエネルギー(食べ物)が与えられない体は、それでも体1つで何とかせねばと考え、働いてくれます。
なぜならそれでも命を永らえさせ、生きなければならないという本能に従っているからです。

そうするとどう考えても体はいつも以上に頑張らないといけません。
頑張るというのは、飢餓になることで「人体が持つ潜在能力を存分に発揮する」ということです。
それが色んな炎症や病状の元を打ち消す根本なのです。

ファスティングの過程で、病気しがちな体から病気になりにくい体へと変貌(免疫力向上)し、体内大掃除(デトックス)が行われます。長年蓄積してきた毒素や有害物を排出していきます。そしてもちろんダイエットとしての結果にも繋がっていきます。

体質改善とダイエット効果

ここで僕が思うダイエットとしての魅力はその期間に体重を落とすことではなく、味覚と満腹感として捉える一定ラインを変化させることです。

ファスティングを終えると、味の濃いものや脂っこいものを自然に体が受け付けなくなります。
そして植物由来の自然食を好むようになります。
胃が小さくなることで、本来必要とする適切な量で満腹と感じてしまえるようになることです。
我慢するのではなく、ごく自然に体が変わっていくのです。
それがダイエットとしての魅力ではないかと、長年の経験則から考えています。

ファスティング1つでこんなにも恩恵が受けられるのは、本当にすごくないですか?
それにもかかわらず、普及の遅い日本が不思議でなりません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ファスティングはもちろん大昔から長年取り組まれてきているものではあります。
でも最初は断食として宗教的な修行の一環であったところから、健康を促進できる妙法として目的を変え現代に広まってきました。
現代人は明らかに過食です。
加えて食べているものに対しての知識や体を自分で守るという意識が軽薄です。
現代病の大半の原因は食べ物なのです。

安易に病院を頼ったところで、適切な処置が受けられ根本的な改善が出来るとも限りません。
ファスティングを通してしっかりと、まず胃腸を休ませてあげてください。
そしてそこから日常の食生活に変化をもたらせ、自分の体の声に耳を澄ませてください。

これからの時代、健康は自分でマネジメント出来るものであり、すべきものでもあるのです。

ファスティングはしっかりとした指導を受けて取り組むことが、失敗しない秘訣です!
気になられた方は是非一度カウンセリングからはじめてみましょう。

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