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果たしてそれは本当に空腹なのか?

お腹が空いたらご飯を食べる。

「食欲」というのは人間の三大欲求の1つでもあります。

この行為は人間だけではなく、動物のほとんどが生命維持活動を行う上で欠かせない行為ですね。

 

でも文字を良く見てください。

「空腹」とは腹の中が空っぽになっているということ。

現代人は、本当の意味で空腹だからご飯を食べてるんでしょうか?

そもそも僕らは一体何のために食事を行うのでしょうか?

満腹になりさえすれば、それで本当によいのでしょうか?

 

今回は空腹と空腹感の違いについて掘り下げていきましょう!

目次

僕らが日常的に感じているのは空腹?それとも空腹感?

現代は“飽食の時代”と呼ばれ、食べ物で溢れています。
今を生きる僕らからすれば、ごく当たり前のことしか知れません。
特に日本の場合、いつでもどこでも基本的には食べたい物が食べられるようになりました。
ただこれは、人類史全体で見ても本当にごくごく最近のことなのです。

僕らの体は、狩猟民族時代を生き抜くために進化を続けてきました。
時代が今のような情報化社会になったとしても、狩猟民族の体のまま現代を生きているということです。
狩猟民族時代、常に存在していたのが「飢餓」です。
飢餓があることが当然の世界で、その中で生命活動を全うできるように進化してきているのです。
「サーチュイン遺伝子」なんて、まさしくそれを裏付けるものの1つですよね。

「飢餓」といっても、本当の空腹状態と、空腹感の違いがあるのです。

空腹感とは?

空腹感とは、日々の生活習慣からお腹が空いたと「脳が感じている状態」のことです。
厳密には、胃の中が空っぽになっているわけではないのです。
食べたものは胃の中で大体3時間~5時間、腸の中には24時間ほどは残っています。
数日の断食、最低でも1日以上の断食でもしない限り、完全な空腹状態にはなかなかならないのです。
一番分かり易い言葉を使うとするなら、「小腹が空いたな~」と感じるときです。
その状態はまさしく、空腹ではなく空腹感と考えてもらって良いでしょう。

気をつけないといけないのは、そういった空腹感の時に、常に何かを口に入れてしまうことが慢性化したり習慣化してしまうことです。
そうするとその生活からは、一切の飢餓が消えてしまいます。

日常から飢餓があまりにもなくなってしまうと、本来やらなければならない体の修復作業もできないし、体の持つ潜在能力も発揮できない状態で日々を生きていくことになってしまうのです。
どう考えても病気しやすい生活習慣に近づいてしまうということです。

1日3食は過食

1日24時間のうち、8時間を睡眠に充てた場合、起きて活動している時間は16時間となります。
その16時間の中で5時間おきに食事を摂るとしたらもはや食べっぱなしの状態となります。
これが1日3食の状態です。
基本睡眠の前後3時間は消化器官も休んでいると考えられるため、その6時間分を引くと、24時間の中で食事に本当に適していると考えられる時間は“10時間”となるわけです。
食事を摂るべき時間帯は、合計10時間しかないということです。
そう考えると1日3食がどれだけ過食になるかお分かりいただけるでしょう。
約3時間半に1回食事を摂るということなのです。
1日2食や1日1食に妥当性があることをより理解していただけるのではないでしょうか。

現代食は味覚と満腹感を狂わせる

特に現代の食事の中には依存性の高いものがいくつかあります。
そのなかでも代表的なものが、白砂糖の類と油(トランス脂肪酸)です。

この2つは特に必要な栄養素もなく、人体にとってシンプルに有害です。
なぜなら、“自然界に存在しなかったもの”だがらです。
それに加え、問題なのは中毒性が非常に高いという点です。

依存性が高いというのは、本来の満腹感や味覚を狂わせ不必要な食事に繋がってしまうのです。
それが飢餓状態をつくれない1つの大きな要因ともいえるでしょう。

すなわち、コンビニ食などに偏っている方の場合、白砂糖やトランス脂肪酸に味覚や脳を侵され、体にとって適切な食事量にコントロール出来なくなっていると考えられます。

この2つを少しでも避けられるような食生活が送れるようになれば、健康被害の防止にも繋がり、正常な満腹感を得られるようになり、過食せずに済むのではないでしょうか。

白砂糖

白砂糖は製造の過程で精製され、糖が本来持つ栄養素を削ぎ落とした状態で、僕らの手元に運ばれています。
依存性もさることながら、人間の持つ消化酵素では分解するのも非常に困難なのです。
お菓子、菓子パン、食パンなどによく使われています。

トランス脂肪酸の危険性

トランス脂肪酸はマーガリン、菓子パン、揚げ物、お菓子などにもよく含まれています。
こちらも人工的に作られたもので、「狂った油」とも呼ばれています。

アメリカやスイスなど諸外国では数年前にトランス脂肪酸の使用が法律で禁止されたり、表示が義務付けられたりしています。
それでも日本ではほぼ野放しの状態なのです。
その理由の1つとして、日本は諸外国に比べると、トランス脂肪酸、食品添加物や保存料の使用量が低いため多少なら問題ないとされている風潮が強いからなのです。
ただ、少量であっても摂らないに越したことはありません。
国や社会のせいにするのではなく、自分の体は自分で守らなければならないのです。

与えすぎると体の機能は低下しやすい

食べるものの質ももちろんそうですが、それと並行して考えなければいけないのが食事の量です。
世間一般に必要とされているほどの量を食べなくても、人間は充分生きていくことができます。
必要以上に外部からエネルギーを与えてしまうことで、体の自身がもつたくさんの機能を衰えさせてしまっているのです。
なぜなら、「飢餓」を前提で僕らの体は進化してきたからなのです。

リセットにはやはりファスティング!

正常な味覚を取り戻し、適切な食事量に自然に変えていけるのはファスティングです。
ファスティングがもたらす様々な効果の中でも、僕自身がすごく効果を感じた部分でもあります。

断食をすると胃が小さくなるという表現をよく聞きますが、小さくなってるのではなく適切な感覚に戻ったと考えるほうが正しいでしょう。

そしてファスティングは五感を発達させ研ぎ澄ませてくれる効果もあります。
五感を発達させるとうのも、同じく人間の五感は本来鋭いものなのです。
そういう点から考えると味覚が正しい状態に戻ってくれます。

味付けの濃すぎるものや、脂っこいもの、添加物や保存料にも敏感になり、体が本来求めるものを欲するようになるのです。

まとめ

今回は空腹と空腹感について掘り下げてきました。
大切なのは人間の生活習慣の前提にある飢餓を適度に設けなければ、健康は維持できないということです。
そして適切な食事の質と量を根底から理解しなければなりません。
悪い生活習慣で培われた味覚や満腹感を定期的にファスティングでリセットし、より良い生活習慣を築き上げていくことが人間の健康維持において非常に重要なのです。
まず一度ファスティングに取り組んでみましょう。

 Written by higashi itsuki(東 樹)
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