僕らのスーパーヒーロー「アディポネクチン」
なかなか日常生活では、耳馴染みのない方も多いでしょう。
その働きは“体内の名医”とも呼べるほどセンセーショナルでドラマチック。
素晴らしい!以外の言葉が当てはまらないほどです。
そしてアディポネクチンは、特にファスティングとも強い結びつきがあります。
僕らの目の届かないところで、どれだけ健康維持に貢献してくれていることでしょう。
それを知れば知るほど、いかに人体が神秘的なものかとご理解いただけると思います!
「アディポネクチン」の全貌をとくとご覧あれ!
目次
- ○ アディポネクチンって何?
- ・どうして「痩せホルモン」と呼ばれているの?
- ・どこから分泌されるの?
- ・どんな働きがあるの?
- ○ アディポネクチンが正常に、よりたくさん分泌されるために!
- ・①野菜類や、海藻類をたくさん食べよう
- ・②炭水化物を少なめに
- ・③ファスティングが一番効果的!
- ○ まとめ
アディポネクチンって何?
善玉ホルモンの一種です。
善玉ホルモンの中でも代表格と思ってもらって良いでしょう。
ホルモン自体はもちろんたくさんあるのですが、なんといってもその目を見張るような働きが注目を集めています。
そのため、奇跡のホルモン・長寿命ホルモン・痩せホルモンなど数多くの異名を持ってるのです。
どうして「痩せホルモン」と呼ばれているの?
痩せホルモンと呼ばれている理由は、アディポネクチンの働きの1つに“脂肪燃焼”させる効果があるからです。
日常生活の中でふと「いまいち代謝が悪いな~」とか「普段より体重が落ちにくいな~」と思うのは、もしかしたらアディポネクチンの分泌低下が原因となっているのかもしれません。
どこから分泌されるの?
一般的にホルモンは、「内臓」から分泌されるイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
一方、アディポネクチンは「脂肪細胞」から分泌されるホルモンです。
とはいいつつも、脂肪が多いからといってたくさん分泌されるわけではありません。
内臓脂肪が多いと、アディポネクチンの分泌は低下してしまいます。
これが肥満(メタボ)の原因の1つといえるのです。
どんな働きがあるの?
①脂肪を燃焼させる
②様々な炎症、動脈硬化、心筋肥大、ガンを抑制
③インスリンの効果をアップ(手助け)
④血管の拡張、血管壁の修復、血液をサラサラに
サラッと並べていますが、とてつもない効果に驚きを隠せないのは僕だけではないはず!
まさしく“体内の名医”と呼ばれるだけの、理由がここにあるわけです。
脂肪を燃焼させて、様々な病気の元となるものを大きなものから小さなものまで抑制し、健康維持に努めてくれています。
インスリンの主な働きは糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つこと。
その働きをサポートし、より一層健康維持に貢献しているのです。
さらに血管を広げるというのは、十分な血液が体内の隅々まで届くようにしてくれているというわけです。
まさにセンセーショナルでドラマティックじゃありませんか??
アディポネクチンが正常に分泌されているだけで、そりゃー、人は健康でいられるわけです。
いや、むしろ病気になってしまうのは、正常にアディポネクチンが分泌されていないからともいえるでしょう。
アディポネクチンが正常に、よりたくさん分泌されるために!
健康体であれば、そもそもアディポネクチンは正常に分泌されています。
“健康”にストイックなあなたなら、「もっともっと分泌してほしい!」なんて思いませんか?
大丈夫です。安心してください。
そんなあなたに朗報です!
①野菜類や、海藻類をたくさん食べよう
ニンジン、トマト、おくら、小松菜、ワカメ、あおさ、ひじきなどはアディポネクチン分泌に大きく貢献してくれます。
ただし、人それぞれ健康状態などには個人差があるので、「これを食べれば大丈夫」というような短絡的な発想はやめましょう。
基本的には、バランスの取れた総合的な栄養摂取が大切です。
それを踏まえた上で、あくまで1つの参考として日常に取り入れていただくと良いでしょう。
②炭水化物を少なめに
少炭水化物食が、アディポネクチンの分泌に大きく貢献してくれます。
ただし「炭水化物を摂らなければたくさん分泌される」というような発想はやめてください。
現代ではラーメン、うどん、白米などの炭水化物食に明らかに偏っている人も多いのではないかという観点から話ています。
あくまで栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切なのです。
③ファスティングが一番効果的!
固形物を全く摂らなくなってから約48時間以降になると、アディポネクチンは過剰に分泌されます。
ですから断食開始後2日目、3日目となるとアディポネクチンがしっかり分泌され、体内で起こる色んな炎症や、病気の元を抑制していってくれるのです。
特にファスティングが健康に良いとされている1つの理由、それがアディポネクチンとの関係なのです。
何をどうすれば、どれくらいアディポネクチンが増えるというのは数値化できません。
炭水化物を減らすとか、ニンジンをたくさん食べたからといって、それは人それぞれの体の状況が異なるため、一概に同じとはいえないのです。
ニンジンをどれくらいというのも、証明しようがないわけです。
ただ、ファスティングというのはもちろん個人差はあるものの、取り組み方はほとんど統一されていて、“ある一定の効果”が認められています。
最も効果として、期待しやすいのではないでしょうか。
もちろん正しくファスティングに取り組むということも大前提とはなってきますが。
色んな症状にお悩みの方は、是非一度ファスティングにチャレンジしてみてください!
まとめ
人が病気になる多くの理由は食べ物です。
その食べ物の影響を細分化して、1つの観点からみるとこのような影響があるということなのです。
人間であれば誰しもが本来は、正常にアディポネクチンが分泌されています。
ただ正常に分泌されないだけで、これだけの恩恵を享受出来なくなってしまうのです。
人がどうして病気になるのかが、アディポネクチンの観点からみて深くご理解いただければ幸いです。
そして何よりファスティングは大きく健康維持に貢献し、アディポネクチンとの結びつきも非常に強い関係性にあります。
生活習慣の乱れ、体調不良、違和感などがある方は是非一度チャレンジしてみてください!
想像以上に体の変化を感じていただけるのではないでしょうか。