“腸”は恋人よりも大切にせよ!
少し誇張しすぎかもしれませんが、「腸が健康であれば病気なんてしない!」と言っても過言ではないくらい、腸内環境は人の健康に直接的な影響を及ぼしています。
でもどうして腸がそこまで大切だといわれているのでしょうか?
その働きを知るだけで誰もが「愛腸家」となってしまうはず。
腸がどうして大切なのか、分かり易く紐解いていきます。
目次
- ○ “腸のみ”で生命維持活動を行える!?
- ○ 腸と脳(心)の密接な関係
- ○ 腸は体内最強の免疫組織
- ・免疫力の低下が病気への第一歩
- ・真の予防とは?
- ・免疫力を左右するもの
- ○ 弱った腸が及ぼす影響
- ・栄養分配の妨げに
- ・肌は腸の鏡
- ○ 人は腸とともに老いる
- ○ ファスティング(断食)で腸に休息を与えよう
- ○ まとめ
“腸のみ”で生命維持活動を行える!?
腸がいかに優れているのかは、腸だけで生きている生物の存在を知ると理解できることでしょう。
腸だけで生命維持活動を行っている生物は?と聞かれたら、あなたはどんな生物が思う浮かべますか?
そう、答えはミミズですね。(ブログでクイズ形式は非常に難しい。笑)
実は生物が誕生した時、脳よりも先に備わったのが「腸(消化器官)」といわれています。
ミミズのように腸機能のみで生命活動を行っているということは、それは「腸が自ら考えて動くことができる」ということなのです。
すごくないですか!?笑
だって腸しかないんだから、腸が指示するしかありませんからね。
生命というのはやはり神秘的である!と感銘を受けざるをえません。
人間の腸も、実は自ら考えて動いているのです。
一番わかりやすいのが、体にとって明らかに不要なものや、腐ったものを食べてしまった時です。
誰しもが嘔吐や下痢などを起こしたことがあるかと思います。
これは脳が指示を出しているのではなく、「腸が自ら考えて動くことができる」という証なのです。
そんなことから「腸は第二の脳」とも呼ばれているのです。
腸と脳(心)の密接な関係
実は腸というのは、神経系などを通じて脳(心)と密に影響し合っているのです。
日常生活の中で「緊張感」を味わったことはありますか?
わかりやすく例を出すなら、大事なプレゼンや試験などです。
極度の緊張から「急にお腹かが痛くなる…」なんてことは誰しもが経験したはず。
これはまさしく腸と脳(心)がいかに密接な関係であるかが伺える良い例です。
腸から脳(心)へ、脳(心)から腸へと、良い悪いも含めて互いに影響し合っているのです。
ということは気をつけないといけないのが“食べ物”です。
腸内環境が食べ物によって左右されることは、誰の目から見ても明らかだと思います。
つまり腸内環境を乱してしまうことは、脳(心)にそのまま悪影響を及ぼしてしまうということなのです。
反対に、あまりにも極度な緊張状態が続いたり、ストレスを慢性化させてしまうとそれは腸内環境を乱してしまいます。
いかにそれぞれを「健康な状態」に保つかが重要なのです。
だから腸は脳と同じくらい大切に考えないといけない!
という意味合いも含めて「第二の脳」の異名を持つようになったのかも知れませんね。
腸は体内最強の免疫組織
健康にストイックな方ならやはり気になるのが「免疫力」。
感染症が流行したことで、この言葉も最近は特に注目を浴びるようになったことでしょう。
そもそも感染症などを含む色んな病気を患うのは、菌に対する対抗勢力(免疫力)が弱まっていることが大きな原因です。
免疫力の低下が病気への第一歩
今回流行した感染症を1つ例に挙げて考えてみましょう。
どうして年配の方の発症率高いのか?
どうして年配の方の死亡率が高いのか?
どうして合併症を患ってしまうのか?
答えは1つ。
免疫力が圧倒的に低いからです。
もちろんこれが全ての原因とは言い切れません。
でも免疫力が本来あるべき状態よりも低ければ、それはもはや健康とはいえないのです。
健康とは全てのバランスが正常に保たれていること。
非健康体だから、何に感染したって何で死んだっておかしくない状態です。
真の予防とは?
本当に正しい予防策はマスクをすることではなく、“免疫力を高く保つこと”です。
そしてもし感染したとしても、余程でない限り命を落とすことなく回復できるはずなのです。
それは免疫力しかり、治癒能力や回復能力がしっかりと機能していないことに問題があると考えるべきなのです。
感染症に限ったことではありません。
どうして風邪をひくのか?
どうして体調を崩すのか?
どうして病気を患うのか?
答えは同じ。
基本的には免疫力が低いことが大きな原因となっているのです。
免疫力を左右するもの
ではその免疫力は一体何に左右されているのか。
それは「腸内環境」です。
腸の最終地点は肛門と繋がっています。
肛門とはすなわち外部です。
常に外からどんな細菌が入ってくるかわからない、むしろ何が入ってきたっておかしくない状態です。
つまり、「最も免疫力が高くないと成立しない場所」なのです。
他の臓器も、もちろんそれぞれに重要な場所ではありますが、外部にさらされているの基本的に腸だけなのです。
ちなみに脳も非常に大切なところではありますが、首の裏当たりのところにはそういった細菌を通さないための関門のようなものがあるといわれています。
大切だから、そもそも守られているんです。
反対に腸は自分で守るしかないんです。
だから体内で最も免疫力の高い場所なのです。
腸の免疫力が低いというのは、キングダムに例えるなら将軍が弱った状態で戦に挑むようなものです。
将軍なしで大軍勢(様々な菌)に勝てると思いますか??
勝てる場合ももちろんあるでしょうが、勝率は圧倒的に低くなりますよね。
病弱な人間ということです。
だからこそ腸を大切にし、腸内環境、腸内細菌を良好な状態に保たなければならないのです。
腸を弱らせるのは、将軍を弱らせるようなもの。
まさしく腸の免疫力は体の免疫力そのものと思ってもらっても良いくらいなのです。
弱った腸が及ぼす影響
もちろん腸は脳(心)と非常に密接な関係にあります。
腸はそれだけでなく、様々なところへダイレクトに影響を及ぼしています。
栄養分配の妨げに
まず腸は消化吸収を担っています。
元気な腸ならしっかりと栄養を吸収し、代謝してくれます。
消化不良を起こすことなく体全体へ栄養を適切に振り分けてくれるでしょう。
でも弱ってるとそれはスムーズに行えなくなるのです。
あなたがせっせと栄養を摂っても、その分配作業に問題が生じるのです。
肌は腸の鏡
肌は腸の影響を非常に強く受けています。
肌が荒れている(荒れやすい)人は、腸内環境に問題ありのサインです。
人は腸とともに老いる
ちょっと話は逸れてしまうかもしれませんが、僕たちの体を流れる「血液」はどこで作られているのかご存知でしょうか?
そう、一般的には骨髄ですね。
ただ、一方で別の説も唱えられています。
「あくまで骨髄で作られる血液は非常時の二次的な造血作用であって、実は血液は小腸の絨毛で作られているのではないか」
という考えです。
それを証明するにあたって最も有力な考え方でいうと、“腸は最も血液を使う贅沢な臓器”であるという点です。
そこから派生し、食べたものは腸で血となり、その血が生命を作る。
だから病気の元凶は血の汚れであり、血を汚しているのは腐敗した腸と悪い食べ物ではないのか。
というものです。
この考えを唱えた方は当時の医学界では異端児といわれ、あまり世論には浸透しなかったのです。
でもですよ、腸の仕事量や健康維持においての影響力から考えていくと、妙に説得力のある話ではないかと感じてしまうのです。
しかも人間の臓器で最も老化が早いとされるのも「腸」なのです。
ちなみに、2番目に腎臓、3番目に脳です。
いかに腸が大切かということを話してきましたが、残念ながら老いるのも一番早い。
それはさらに腸を大切にしなければならないという裏付けなのです。
だから人は腸と共に老いてしまうということ。
すなわち、愛腸家になることはあなたの健康寿命を延ばすことに直結するということなのです。
ファスティング(断食)で腸に休息を与えよう
腸はまず、働きづめです。
毎日何かを食べてると、それだけで腸は1日たりとも休むことなく働いています。
そんな時は、まずファスティング(断食)です。
あれやこれやと考える前に、とにかくリフレッシュさせてあげることが、愛腸家への第一歩なのです。
ファスティングの目的は、何よりもまず「胃腸の休息」なのです。
まとめ
あなたの健康を司るのが腸だと知った今、どんな風に向き合いますか?
家族や恋人のように、心から大切に扱わないと大変なことになってしまうのです。
今日もあなたの体は、あなたの健康維持に全力です!
愛する人と心から愛し合いたいと思っても、体の自由が利かなければセックスすら満足にできなくなってしまう。
家族を守りたいと思っても、体の自由が利かなければ働くことすら満足にできなくなってしまう。
健康を損なうというのは「日常の当たり前を失ってしまうこと」なんです。
是非一度ファスティングへ取り組みましょう。
そして正しい知識を身につけ、大切なものを心から大切にする人生に繋げていきたいですね!